アラサー女子が共感! 「まんぷく」岸井ゆきのが成田凌に猛烈な片思い『愛がなんだ』

『愛がなんだ』
『愛がなんだ』岸井ゆきの、成田凌
朝ドラ「まんぷく」でヒロイン福子の姪・タカ役を好演していた女優・岸井ゆきのと、MEN'S NON-NOの専属モデルで俳優としても活躍中の成田凌が、角田光代の恋愛小説を映画化した『愛がなんだ』(4月19日公開)で共演。岸井が演じるのは、とことん恋愛至上主義者である28歳のOLテルコ。彼女が恋に猛進する姿は、痛々しくも愛おしい。

テルコは、マモル(成田凌)のことが大好きで、彼女の日常はマモル一色である。マモルからいつ連絡が入ってもいいよう、常にスタンバっていて、たとえ急に呼び出されても、仕事をさっさと切り上げ、マモルのところへ飛んでいく。でも、マモルの前では「たまたま早く終わった」と装うところがいじらしい。メガホンをとったのは、『パンとバスと2度目のハツコイ』(2017年公開)などの今泉力哉監督で、恋のいびつさやじれったい焦燥感などをリアルに紡ぎ上げていく。

ところがマモルが好きになったのは、自由気ままでさっぱりしているすみれ(江口のりこ)。テルコはあくまで都合のいい女のままという点がいたたまれない。また、2人の愛と並行して、本音をぶつけ合える親友の葉子(深川麻衣)と、これまた、テルコのように、葉子に対して従順なナカハラ(若葉竜也)の恋愛模様も描かれていく。

人を好きになるというのは、一筋縄ではいかないもの。「ダメでかっこよくないところも、全部を好きだと思ってしまったら、嫌いになることなんてたぶん、永遠に、ない」。テルコの恋愛観は、恋に生きる女子のハートにぐさりと刺さりそう。観終わったあとで、女子トークをしたくなるような、等身大のラブストーリーをぜひ劇場で!

『愛がなんだ』
原作:角田光代「愛がなんだ」(角川文庫刊)
監督・脚本:今泉力哉 脚本:澤井香織
出演:岸井ゆきの、成田凌、深川麻衣、若葉竜也、片岡礼子、筒井真理子、江口のりこほか
2019年4月19日(金)より全国ロードショー
http://aigananda.com/
©2019映画「愛がなんだ」製作委員会