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映画『娼年』完成記念 特設ページ第2弾<原作者・石田衣良さん スペシャルインタビュー>

公開前から話題沸騰中の映画『娼年』。主演の松坂桃李さんスペシャルインタビュー集に続き、原作者・石田衣良さんのインタビューをお届けします。映画の感想や、4/5(木)に発売されるシリーズ最新作『爽年』についても語ってくれています。第1弾と併せてご覧ください。

デビューから3年足らずで直木賞候補となった『娼年』の誕生秘話

「『娼年』は、たまたま生まれた子です。三部作で書くつもりもなかったし、趣味の本で、誰も読まなくてもいいよね、と思っていました。それが直木賞候補になって、こんな本を面白がる人がたくさんいるんだ、と意外でした。でも、今では、この作品で直木賞を取れればよかったな、と思っています」
 2001年、書き下ろし作品として、世に出た『娼年』。ちょうどその前年、『池袋ウエストゲートパーク』がテレビドラマ化されて、世の中は、石田さんを青春小説の名手としてもてはやしていた。そんな中で、石田さんが見つけた、新しい小説の手法が、この『娼年』だった。
「小説誌『小説すばる』で何作か、恋愛の短編を書いていました。どんなにハードなことを書いても、変に下品になったり、いやらしくなったりしない。自分が書くものは“普通のポルノ”にはならないんだ、と気づきました。文章が硬質で、透明感があって。『これはいい、自分の文章スタイルに合ってる』と手ごたえを感じました。『娼年』で、10のベッドシーンを、かぶらないように書き分けるのはとても楽しかった。女性の取材? していません。小説家は因果な商売で、何を見ても、ずーっと観察はしています。自分は姉2人、妹1人の中で育っているので、女性との会話に緊張するとか、困ることがないんです。そして、5分、10分で、相手の一番いいネタを引き出せるタイプです」

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主人公・リョウの魅力と、シリーズを締めくくる『爽年』について

 主人公のリョウは、迷いながら生きているけれど、結論を出さない。相手を受け入れる度量が深い。色んな人が生きていることを認めて、それを受け入れる、優しい心を持っている。
「デキ過ぎだよね(笑)。彼には、圧倒的に言葉で相手の心を開かせる才能がある。そういうセンスのある男性は、きっと周りにいるんじゃないかな? よく探してみて」
 映画の打診は3~4回、あったそう。今回の映画化に不安がなかったのは、舞台の出来が素晴らしかったからだ。
「舞台の千秋楽で、『今度は映画で会いましょう』と言われた。映画にするなら1年半くらいあるから、3冊目が書けるな、と思いました」
 そう、『娼年』は、『逝年』、『爽年』と続く三部作なのだ。
「『娼年』を発売してから17年近くの年月が経過している中で、圧倒的に変わったのは、性愛とかセックスとかが、クローゼットの奥に押し込まれたように、ものすごく小さく縮んでしまったこと。それが本当に残念。小説は現実より一段尖ったり鋭くなったりするから、『爽年』を執筆している中で、日本では性が不可能になる、というようなことがテーマとして浮き上がってきたのが面白かったですね」
 最後に映画『娼年』の感想を伺った。
「かなりチャレンジングだったとは思いますが、それをよく撮りきったなと思います。映画を観てから、ぜひ、小説を読んでください。カップルや女友だちと、感想戦をやって欲しいですね。性がもっと充実してたら、電車の中であんなにつまらなそうな顔をしている人が減るはずなんだけどなぁ」

●石田衣良(いしだ いら)
1960年、東京都出身。大学卒業後にコピーライターなどを経て、1997年に『池袋ウエストゲートパーク』(文藝春秋社)で作家デビュー。代表作には、第129回直木賞を受賞した『4TEEN』(新潮社/2003年)や、第8回中央公論文芸賞を受賞した『北斗 ある殺人者の回心』(集英社/2013年)などがある。
撮影/ 藤澤由加 撮影協力/バー ノアール

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娼夫となって7年の月日が経過し、大人になったリョウ、咲良、アズマを巡る物語。一生の仕事だと確信していた“娼夫”という仕事にリョウがどのように向き合っていくか、様々な過去を持つ女性達といかに心を通わせていくか、ぜひ最後まで見届けて下さい。

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『娼年』4月6日(金) TOHOシネマズ新宿ほか 全国ロードショー

出演:松坂桃李  真飛聖  冨手麻妙
猪塚健太 桜井ユキ 小柳友 馬渕英里何 荻野友里 佐々木心音 大谷麻衣 階戸瑠李
西岡德馬/江波杏子

脚本・監督:三浦大輔  原作:石田衣良「娼年」(集英社文庫刊)
製作幹事:ファントム・フィルム ハピネット  制作プロダクション:ホリプロ  
企画製作・配給:ファントム・フィルム

(C)石田衣良/集英社 2017映画『娼年』製作委員会

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