障がいを持つバリスタや焙煎士が活躍する『ソーシャルグッドロースターズ』が、IAUD国際デザイン賞にて金賞を受賞

『ソーシャルグッドロースターズ』が受賞したのは、持続的な共生社会の実現に向けたユニヴァーサルデザイン(UD)活動を表彰するIAUD国際デザイン賞で国際的なアワード。評価された就労支援への取り組みは、SDGs 17の目標のうち「1.貧困をなくそう」「3.すべての人に健康と福祉を」「8.働きがいも経済成長も」「10.人や国の不平等をなくそう」「12.つくる責任 つかう責任」の5つの観点で、貢献を認められた。
店舗とアワードの画像
*IAUD国際デザイン賞とは……一般財団法人 国際ユニヴァーサルデザイン協議会(IAUD)が民族、文化、慣習、国籍、性別、年齢、能力等の違いによって、生活に不便さを感じることなく、“一人でも多くの人が快適で暮らしやすい”UD社会の実現に向けて、特に顕著な活動の実践や提案を行なっている団体・個人を表彰している賞のこと。IAUDは、「ユニヴァーサルデザイン(UD)の更なる普及と実現を通して、社会の健全な発展に貢献し、人類全体の福祉向上に寄与すること」を基本理念として活動している。

一般財団法人 国際ユニヴァーサルデザイン協議会(IAUD)の評価

「『ソーシャルグッドロースターズ』は、多様性と包摂性のある雇用をスマートにサポートするために再構築された人気のビジネスモデル。誰も排除されず、全員が社会に参画する機会を持つ職場を提供し、スキルを磨くことができるソーシャルデザインプロジェクトの成功例といえる。このプロジェクトは、さまざまな能力を持つ人々の可能性を理解することを促進しているし、提供されるコーヒーは、プロジェクト自体と同じくらい称賛に値すると言える。」と評した。

SDGs

『ソーシャルグッドロースターズ』の社会課題への取り組み

厚生労働省が刊行している「障がい者白書」によると、障がい者の1年以内の離職率は50%を超えていて、10年間改善されていない。障がいを持っていると職種の選択肢が少なく、自発的に「やってみたい」「やりがいがある」と思える仕事に就くことが難しく、仕事に就いたとしても「賃金・労働条件への不満」、「能力に応じた評価がない」、「能力が発揮できる仕事への配慮がない」などの離職理由で定着できていないのが実情だ。 

『ソーシャルグッドロースターズ』では、挑戦してみたいと希望する人の多いバリスタや焙煎士の仕事を通して、コーヒーの専門性とスキルを身につけ、障がいの有無に関わらず一人一人が自信と誇りをもって働き成長できる機会の提供と、ダイバーシティ体験ができる場所づくりを目指していくという。

障がいを持つバリスタや焙煎士が活躍する『ソーシャルグッドロースターズ』が、IAUD国際デザイン賞にて金賞を受賞_1_3
取り組み例……障がいを持つスタッフが専門性やスキルが要求される業務を通じ、「支援する立場」として社会との対等な関係性を築く、良いことの循環モデルを実現している

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『ソーシャルグッドロースターズ』が受賞した取り組みに関する詳細はこちら。

About『ソーシャルグッドロースターズ』

About『ソーシャルグッドロースターズ』

障がい者雇用における就労継続支援B 型の福祉施設であり、 障がいのあるバリスタや焙煎士が活躍する、ロースタリーカフェ。コーヒーの仕事を通して、 自立と自己実現を支援。 一杯のコーヒーが障がい者福祉と社会との接点となり、飲む人の喜びに。そこから生まれた利益は生産者や社会の支援に。https://sgroasters.jp