【試写会招待あり】おじさんが女性を書くのは反則? 映画化『七つの会議』は、働く人の成長物語

これは、今、この世の中を生きている、私たちのための物語。そんな池井戸潤さんの作品が、またひとつ映像で届けられます。2019年2月1日公開の映画『七つの会議』。平凡な会社生活、会議室に集まる人々も、それぞれに人生というドラマを秘めている。公開前にあらためて、働く人の物語を描く醍醐味を伺いました。

自分の作品は純粋なエンタテインメント
読む方それぞれがページをめくる時間を楽しんでもらえれば十分

作家・池井戸潤
明日もがんばって仕事をしょうーー作家・池井戸潤さんが世に送り出すのは、働く人が輝く物語。会社に行く足が軽くなる、そんな元気をもらえるストーリー。
「それならよかった。書いている本人は、働き方とか、実はあんまり考えていないんですけどね(笑)。僕が書いているのは純粋なエンタテインメント。読む方それぞれがページをめくる時間を楽しんで、『ああ、面白かったな』と読み終えてもらえれば、それで十分なんです」

2019年2月1日に公開される映画『七つの会議』の原作もまた、そんな思いで送り出された一作。ある小さなきっかけから、企業の内部に巣食う闇があぶり出されるサスペンスフルな物語は、野村萬斎、香川照之、片岡愛之助、北大路欣也など豪華俳優が熱く激しくぶつかり合う“ザ・男のドラマ”なのだが、ここに紅一点で参加し、さわやかな存在感を見せているのが、事務職・浜本優衣役の朝倉あきさん。
「朝倉さんはドラマ『下町ロケット』で技術者の役を演じてくださっていますが、この映画でもとてもいいですね。特に、上司役の及川光博さんと組んで謎を追う凸凹コンビぶりが楽しい。作品に明るさを与えてくださっています」
 映画『七つの会議』野村萬斎、香川照之
映画『七つの会議』
ある日、寿退社を願い出る優衣。しかし、実は社内での秘密の恋に破れた彼女は、自分の生き方に迷い、新しい道を模索している。優衣の迷いには、きっと誰もが心を寄せるはずだが、作者である池井戸さんは「いやいや、この物語でいちばん危険な箇所ですよ」と苦笑する。
「そもそも、おじさんがうかつに20代の女性の気持ちを書いちゃいけないんです。恋に悩む心情とか、生活とか、少しでも内面に立ち入ったらあっという間に地雷を踏みそうな気がする(笑)。でも、働く人ということであれば、女性も男性も関係ないですからね」

このまま会社で、同じポジションでやっていくのか。本当にやりたいことは何だろう。それは、属性に関わらない、働く人のリアルな迷い。池井戸作品が幅広い年代に読まれ、支持される理由はここにある。
「社会派と呼ばれることがありますが、小説で書いているのは“人”。登場人物たちがそれぞれに問題を発見し、迷いを解決していく……つまり、人生を読み解く物語なんです。それを、できるだけわかりやすく、面白く。映画も、小説を読んだ人にも楽しめる作りになっているので、きっと満足してもらえると思います」
池井戸潤

池井戸潤

1963年岐阜県生まれ。98年、『果つる底なき』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。2010年、『鉄の骨』で吉川英治文学新人賞、11年、『下町ロケット』で直木賞。おもな作品に「半沢直樹シリーズ」「花咲舞シリーズ」『空飛ぶタイヤ』『民王』『陸王』『アキラとあきら』など。最新刊は『下町ロケット ゴースト』『下町ロケット ヤタガラス』。

 

\ SPECIAL PRESENT 

映画『七つの会議』 試写会HAPPY PLUS ONE読者・15組30名様をご招待します。奮ってご応募下さい!!
 

応募は締め切りました。たくさんのご応募、ありがとうございました。
 

■映画『七つの会議』 試写会■

◆日程:2019年1月23日(水)
◆時間:18時 開場 18時30分 開映
◆場所:よみうりホール(千代田区有楽町1-11-1 読売会館7F)

<注意事項>
※当選者には試写状を発送させていただきます。
※試写状1枚で2名様まで入場可能です。転売は固くお断りいたします。
※試写状に記載されている注意事項を事前にご確認の上、ご参加ください。
※試写会は、天候その他やむを得ぬ事情により中止となる場合がございます。
※いかなる理由があっても、イベント開始時間に遅れた場合はご入場できませんので予めご了承ください。
※メディアの取材が入る可能性がございますので、予めご了承ください。

※録画・録音機器などのお持込は、ご遠慮ください。
 

映画『七つの会議』
2019年2月1日より全国東宝系にてロードショー

都内にある中堅メーカー・東京建電。営業一課の万年係長・八角はどこの会社にもいる、所謂“ぐうたら社員”。トップセールスマンである課長の坂戸からはその怠惰ぶりを叱責されるが、ノルマも最低限しかこなさず、定例の営業会議では傍観しているのみ。絶対的な存在の営業部長・北川が進める結果主義の方針の元で部員が寝る間を惜しんで働く中、一人飄々と日々を送っていた。
ある日突然、社内で起こった坂戸のパワハラ騒動。そして、下された異動処分。訴えた当事者は年上の部下、八角だった。北川の信頼も厚いエース・坂戸に対するパワハラ委員会の不可解な裁定に揺れる社員たち。そんな中、万年二番手に甘んじてきた原島が新課長として着任する。会社の“顔”である一課で、成績を上げられずに場違いすら感じる原島。誰しもが経験するサラリーマンとしての戦いと葛藤。だが、そこには想像を絶する秘密と闇が隠されていた……。

原作:池井戸潤『七つの会議』(集英社文庫刊)
監督:福澤克雄
出演:野村萬斎 
香川照之 及川光博 片岡愛之助 
音尾琢真 藤森慎吾 朝倉あき 岡田浩暉 木下ほうか 吉田羊
土屋太鳳 小泉孝太郎 溝端淳平 春風亭昇太 立川談春 勝村政信 
世良公則 鹿賀丈史 橋爪功 北大路欣也

http://nanakai-movie.jp

(c)2019映画「七つの会議」製作委員会