「キミスイ」の北村匠海が『春待つ僕ら』でも見せる見守り男子ぶりが最高

『春待つ僕ら』川雄一朗 出演:土屋太鳳、北村匠海、小関裕太、磯村勇斗、杉野遥亮
映画『春待つ僕ら』
「キミスイ」こと『君の膵臓をたべたい』(2017年公開)で日本中を泣かせた人気若手スター、北村匠海は、甘いマスクと少しはかなげな表情で世の女性をときめかせたばかり。最新出演映画は、土屋太鳳や小関裕太たち同世代の人気俳優陣と共演した『春待つ僕ら』。本作でも、「キミスイ」と同じように不器用な優しさをたたえた“見守り男子”を好演。

ダンスロックバンドDISH//のヴォーカル&ギターとしても活躍する北村だが、俳優としてのキャリアは長く、子役時代から培われた演技力には定評が。北村が出演した映画『勝手にふるえてろ』(2017年公開)で彼と4度目の共演を果たした主演・松岡茉優のインタビューでは、北村の人となりが伝わってきた。

「彼は当時からお芝居を真摯に捉えていて、一人ひとりに分け隔てなく接する魅力的な人だったけど、きれいなまま大きくなった。最近では少し大人の色気や余裕、奥行きが出てきましたが、こんなに真っ直ぐに成長する青年がいるんだなと思って感動しました」(松岡茉優)

北村は、音楽でいえば長調よりも短調が似合うイメージで、どこか憂いを帯びた役柄が絶妙にマッチする。「キミスイ」では、難病のヒロインを愛する寡黙な青年役を、『恋と嘘』(2017年公開)では自分の気持ちを押し殺し、幼なじみの女の子の恋を応援するという切ない役どころを演じていた。

続く『春待つ僕ら』でも、ヒロインを見守る心根の優しい青年に扮し、多くの人々の琴線を震わせそう。本作が「キミスイ」のプロデューサー×『ROOKIES-卒業-』の平川雄一朗監督のタッグ作と聞いて、さらに納得。

土屋太鳳演じる内気な“ぼっち女子”の春野美月が、北村匠海や小関裕太ら旬な俳優陣が演じるバスケ部男子たちとの交流を経て、人生の輝きを見出していく。北村が演じたのは、無口でやや天然だが、さりげない優しさで美月を包み込む浅倉永久(とわ)役。

特筆すべきは、美月の頭をポンポンとたたいてねぎらう永久の穏やかな表情で、これまた女子たちのハートを鷲づかみしそうな予感! 本格的な寒さが到来してきたこの季節、胸きゅんで体温上がっちゃう青春映画で、心の暖を取ってみては。

春待つ僕ら
監督/平川雄一朗
出演/土屋太鳳、北村匠海、小関裕太、磯村勇斗、杉野遥亮、稲葉友ほか
2018年12月14日(金)、全国ロードショー
http://wwws.warnerbros.co.jp/harumatsumovie/
(c)あなしん/講談社 (c)2018 映画『春待つ僕ら』製作委員会