レディー・ガガ、映画初主演作で心揺さぶる熱唱を披露

『アリー/スター誕生』レディー・ガガ
映画『アリー/スター誕生』
世界の歌姫レディー・ガガが映画初主演する、 『アメリカン・スナイパー』の名優ブラッドリー・クーパーによる初監督作『アリー/スター誕生』。ガガが演じたのは、歌の才能を見出され、スターとして開花していくアリー役で、まさに彼女の半生とオーバーラップするような物語。彼女は劇中にて、心揺さぶる圧倒的なパフォーマンスを魅せている。

音楽業界での成功を夢見ながら、昼はウエイトレスとして働き、夜は小さなバーで歌っていたアリー。ある日、世界的なミュージシャンであるジャクソン・メイン(ブラッドリー・クーパー)と出会い、彼に導かれるがごとく、スターダムを駆け上がる。アリーはジャクソンを心から愛し、彼に心酔する一方で、ジャクソンはアルコールに溺れていく。

ジャクソンへの切なくも激しい愛を、情熱的に歌い上げるアリー。まさに魂を震わせるような美声に、熱いものがこみ上げる。ミュージシャン役のブラッドリー・クーパーも、18ヶ月もの長い月日をかけてボイス・トレーニングに励み、こちらも圧巻の歌声を披露。ふたりがデュエットするシーンは実にエモーショナルな名シーンに。

本作のサントラは全米アルバムチャートで初登場週から3週連続でナンバ-1をマーク。ちなみにレディー・ガガが同チャートで3週連続1位を獲得したのは、自身のアルバムとしても史上初の快挙。サントラは全34曲のうち19曲が歌唱曲で、ガガが参加した15曲のうち、13曲が彼女自身も作詞・作曲に携わっている。

アリーの歌声が多くの人々の琴線と涙腺を揺さぶるのは、ひとえにジャクソンへの深い愛を体現しているから。ただのシンデレラストーリーではなく、アリーとジャクソンが織りなす切ないロマンスとしても、大いに見応えがある。映画初主演のガガだが、歌唱力だけではなく、演技力でも観る者をうならせるはず。

折しも、クイーンのフレディ・マーキュリーの半生を描いた『ボヘミアン・ラプソディ』が社会現象的大ヒットとなっている今、本作もまさに、音響設備がいい大スクリーンで鑑賞したい1作。また、ブラッドリー・クーパーの演出を含め、作品の評価も非常に高く、本年度のアカデミー賞を含めた賞レースでも健闘していきそう。

『アリー/スター誕生』
監督&製作/ブラッドリー・クーパー
出演/ブラッドリー・クーパー、レディー・ガガ
2018年12月21日(金)、全国ロードショー
http://wwws.warnerbros.co.jp/starisborn/
(c)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC